「どんどや」とは小正月(こしょうがつ)の行事で、正月の松飾りなどを家々から持ち寄り、一箇所に積み上げて燃やすことである。神事から始まったのではあろうが、現在では宗教的意味あいは少ない。どんどやの火にあたったり、残り火で鏡餅を焼いて食べれば、その1年間健康などの言い伝えもあり、無病息災(むびょうそくさい)・五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈る民間伝承行事である。熊本では「どんどや」と呼ぶのが多いようだが、全国各地の呼称には「とんど焼き」「とんど」「どんと」「さいと焼き」「さぎちょう」「おんべ」「おんべ焼き」など多数。